- HPCリース収益が前年同期比774%増
- アンソロピックと約3兆円のリース契約
AI向けデータセンター事業への転換進む
米ナスダック上場のデータセンター・ビットコイン(BTC)マイニング企業テラウルフ(TeraWulf)は6日、2026年7~9月期の決算を発表。HPC(高性能コンピューティング)向け事業が拡大する中、ビットコインマイニング収益が減少している。
ビットコインマイニング収益は1,320万ドル(約21億円)となり、前年同期の4,340万ドルから約69%減少した格好だ。一方で、HPCリース収益は6,300万ドル(約100億円)を記録し、前年同期の720万ドルから774%増加した。
総収益は前年同期比51%増の7,620万ドル(約121億円)で、このうちHPCリースが占める割合は83%に達している。前年同期の14%から大幅に拡大した。
純利益は約7.1億ドル(約1,100億円)だったが、ワラント(新株予約権)など負債の公正価値変動による非現金の利益が主因で、営業損失は8,823万ドル(約140億円)だった。
同社は、AI(人工知能)企業アンソロピックとの190億ドル(約3兆円)規模のリース契約に関して、グーグルによるクレジット・バックストップ(信用補完)を確保したことも改めて述べた。
ジャスティファイド・データセンターをアンソロピックにリースするが、もし仮にアンソロピックが賃料を滞納した場合には、グーグルが支払いやリースの引き継ぎを担う内容だ。これにより、プロジェクトファイナンス(事業の収益を返済原資とする借入)を有利な条件で調達しやすくなるとしている。
当四半期末時点での現金、現金同等物、制限付き現金の合計額は約24億ドル(約3,800億円)となった。
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ビットコイン採掘からAIインフラに転換するテラウルフが、アンソロピック向けデータセンターのリースでグーグルと信用補完契約を結んだ。不払い時の支払いをグーグルが支える仕組みで、約190億ドル規模の契約を裏付けとする借入を後押しする。
複数拠点を開発中
7~9月期の業績は、事業全体にわたる着実な実行力を示すものだ。「レイク・マリナー」拠点では契約容量の提供と収益の創出を実現しており、「ジャスティファイド」拠点では、大規模な展開に向けた顧客、信用補完、建設の枠組みが整った。
「マスキー」拠点では、1ギガワットの電力確保に向けた契約上の道筋が確保できている。
レイク・マリナーでは9月末時点で、収益を生み出すクリティカルIT容量102メガワットが稼働中だ。また、さらに336メガワット分の施設を建設中である。このうち、「CB-4」については、10~12月期中に段階的な引き渡しと賃料発生が開始される見込みだ。
ジャスティファイド拠点では、アンソロピックとの間で、約401メガワットのクリティカルIT容量に関する20年間のリース契約を締結している。2027年後半から段階的に引き渡しを開始し、2028年4~6月期にかけて順次完了する予定だ。
マスキー拠点ではケンタッキー電力会社との電力供給・送電インフラに関する契約を改定し、契約電力を500メガワットから1,000メガワットに引き上げている。ただしケンタッキー州公益事業委員会の承認が条件で、第2段階(500メガワット分)の稼働開始時期は2029年に前倒しされる見込みだ。
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