- SONEIUMの発行は正式決定前、国内流通も未定
- IPトークンも発行予定、第1弾は「もりうさ」
独自トークンは計画段階
音楽やアニメなどエンターテインメント分野に注力するブロックチェーン基盤「Soneium(ソニューム)」は26日、独自トークン「SONEIUM」の発行計画を発表した。ファンが作品やキャラクターなどのIP(知的財産)を支援できる仕組み「トークン化IP」の展開も始める。
発行は計画段階にとどまり、正式には決まっていない。日本国内での流通も未定だ。Soneiumは、発行する場合には適用される法令と規制上の要件を守るとしている。SONEIUMは、クリエイターやIPホルダー、開発者、ファン、投資家といったエコシステムの参加者をつなぐことを目的に設計したという。発行に関する詳細は後日発表する予定だ。
Soneiumはイーサリアム(ETH)のレイヤー2(L2)で、2025年1月にメインネットを公開した。公開から約1年9カ月、独自トークンは発行しておらず、取引手数料(ガス代)はETHで支払う。
IPトークン、第1弾は「もりうさ」を予定
トークン化IPは、グッズ販売やライセンス事業など、IPに関わる事業活動の一部をブロックチェーン上で扱う仕組みだ。クリエイターやIPホルダーは、自らを支えるファンやコミュニティとともに資金を集め、新作の制作に充てられる。
個別の作品やキャラクターにひもづく「IPトークン」も、SONEIUMとは別に発行する予定だ。第1弾は、2.5次元アイドルグループ「すとぷり」を運営するSTPRの親会社、SUPER STATE HOLDINGSと展開する「もりうさ」。もりうさは、10月18日にすとぷりからの卒業を発表した「ななもり。」が生み出した、紫色のウサギのキャラクターだ。
発表によると、SUPER STATE HOLDINGSが擁するクリエイターの総フォロワー数は6,000万人以上、YouTubeの総再生回数は137億回にのぼる。
キャラクターに加え、音楽分野にも広げる。「IP Vault」は、複数曲の権利を束ねて運用する音楽カタログファンドなどを通じ、楽曲の使用料収入などに投資できる仕組みだ。韓国のエンターテインメント企業DayOneDreamとの提携では、実績のあるK-POPアーティストのコンサート事業から生じるロイヤルティのトークン化に取り組む。
これらのプロジェクトへの参加窓口として、公式プラットフォーム「Soneium Portal(ソニューム・ポータル)」も公開した。IPトークンやIP Vaultを日本の利用者が使えるかどうかは、今回の発表では明らかにしていない。
ライセンス情報の規格案「ERC-8432」
資金調達に加え、作品の利用条件を確認し、必要なライセンスを取得できるよう支える取り組みも進めるという。Soneiumは、利用条件やライセンス情報の形式をそろえる規格案「ERC-8432(オンチェーンIP資産・ライセンスレジストリ)」の普及を図っている。同規格はイーサリアムのオープン標準として提案中で、クリエイターやAIエージェントによる利用を想定する。