TBS CROSS DIG with Bloomberg / 2026年11月6日 0時2分
(ブルームバーグ):米クリーブランド連銀のハマック総裁は5日、インフレ率を当局の目標まで引き下げるには金利を景気抑制的な水準にする必要があるとし、より頻繁に政策を動かすことで対応が後手に回るリスクを抑えられるとの考えを示した。
ハマック総裁はチューリヒでのイベント向けに準備した講演原稿で、「インフレ率を適切な時期に2%へ戻すため、金融政策を景気抑制的なスタンスに移す必要があるとみている」と述べた。その上で、可能であれば「より頻繁に、小幅な調整」を行う方が望ましいとした。
さらに「この戦略は、政策対応が必要な水準に追いつかなくなるリスクや、インフレを当然視する考え方が定着するリスクも低減する」と述べた。
連邦公開市場委員会(FOMC)は先週、強いインフレ指標を受けた後に政策金利を据え置くことを決めたが、ハマック総裁は反対票を投じた2人のうちの1人だった。会合後に発言した他の当局者数人は、金融市場や経済への影響を抑えるため、段階的なペースで金融引き締めを進めることを支持している。
金利先物市場の動向によると、FOMCは12月に利上げを実施し、来年3月にも再び引き上げる可能性が高いとみられている。
一方、リッチモンド連銀のバーキン総裁は同日、別の場で発言し、「段階的」なペースでの利上げを引き続き支持する考えを示した。金利をどこまで引き上げる必要があるかについては明言を避けた。
ハマック総裁はドルの優位性についても言及し、ドルは「世界の外国為替取引で中心的な役割を果たしている」と述べた。ドルが準備通貨としての地位を維持するには、米国の強固な法の支配、厚みと流動性のある市場でドルを利用できること、中央銀行の独立性が重要だとした。
ハマック総裁はこれまで、供給ショックが繰り返されれば、企業や消費者の間でインフレ心理が定着するリスクが高まり、2%の物価目標を達成するのが難しくなると警告してきた。
同総裁はインフレ率が約6年にわたり目標を上回っていると指摘。物価上昇圧力は広範囲に及んでいるように見え、供給と需要の双方の要因が影響しているとの見方を改めて示した。
3日の中間選挙では民主党が大幅に議席を伸ばし、上下両院で多数派となった。こうした勢力図の変化により、金利政策への影響力を強めようとするトランプ大統領の動きからFRBが守られる可能性がある。
ハマック総裁は政治的な介入を受けずに中央銀行が金利を決定できることの重要性を強調した。
「FOMCはこれまでの行動を通じ、短期的な政治圧力ではなく、証拠や経済データに基づいて金融政策を運営する機関として信頼を築いてきた」と発言。「その信頼は、低く安定したインフレなどの目標達成に寄与すると同時に、ドルの地位を支えることにもつながっている」と語った。
原題:Fed’s Hammack Says Restrictive Rates Needed to Cool Inflation(抜粋)
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