米国市場:アマゾン、インテル、レディットが決算発表後の時間外取引で下落を主導

失望を誘う今後の業績見通しが相次ぎ、木曜日の時間外取引で著名銘柄の多くが急落した。最新の四半期決算発表を受けて、アマゾン・ドット・コム(AMZN)、インテル(INTC)、レディット(RDDT)、ロブロックス(RBLX)が下落率の上位に入った。

アマゾン株は6%超下落した。電子商取引・クラウド大手が発表した第3四半期決算は、売上高・利益ともウォール街の予想をわずかに下回った。同社の1株当たり利益は1.89ドル、純売上高は2,019.4億ドル(約31.8兆円)。LSEGがまとめたアナリスト予想は1株当たり1.96ドル、売上高2,023.1億ドル(約31.9兆円)だった。経営陣は第4四半期の純売上高を2,400億~2,470億ドル(約37.8兆~38.9兆円)と見通し、中間値2,435億ドル(約38.4兆円)は市場予想の2,443億ドル(約38.5兆円)をわずかに下回った。通年の設備投資計画は2,200億ドル(約34.7兆円)を据え置き、AIインフラと小売物流への大型支出が引き続き投資家の注目を集める形となった。

インテルは約16~17%急落した。今四半期の見通しが予想を大きく下回り、第3四半期の利益が予想を上回った事実を打ち消した。同半導体メーカーの調整後1株当たり利益は52セント、売上高は165億ドル(約2.6兆円)で、市場予想の40セントを上回った。しかし第4四半期の見通しは調整後1株当たり利益がわずか25セント、売上高150億~160億ドル(約2.4兆~2.5兆円)にとどまり、アナリスト予想の43~44セント、約171億ドル(約2.7兆円)を下回った。同社は製造面の実行課題と利益率への競争圧力への対応を続けている。

レディットは約16~17%下落した。第4四半期の売上高見通しが失望を誘った。ソーシャルメディア平台は同期の売上高を10億~10.3億ドル(約1,600億円)と予想し、市場予想の10.5億ドル(約1,700億円)を下回った。第3四半期決算自体は予想を上回った。1株当たり利益は1.40ドル、売上高は8.95億ドル(約1,400億円)で、アナリスト予想の1株当たり1.33ドル、8.749億ドル(約1,400億円)を上回った。見通しはホリデーシーズンを前にした広告支出の減速への懸念を強めた。

ロブロックスは約17~18%下落した。慎重な見通しを示した。ゲーム平台の第3四半期は1株当たり損失32セント、売上高17億ドル(約2,700億円)で、市場予想の43セントの損失より小幅だった。第4四半期について経営陣は予約額(ブッキングス)を18.9億~20億ドル(約3,000億~3,200億円)と見通し、中間値は市場予想の20億ドル(約3,200億円)を下回った。調整後EBITDAの損失は7,000万~1,000万ドル(約110億~16億円)と予想した。

トゥイリオ(TWLO)は約15~18%下落した。第3四半期は好調で通年見通しも引き上げたにもかかわらず売られた。顧客エンゲージメント平台の調整後1株当たり利益は1.65ドル、売上高は15.6億ドル(約2,500億円)で、市場予想の1.47ドルを上回った。経営陣は2026年度の売上高成長率目標を従来の18~18.5%から20%に引き上げ、オーガニック成長率見通しも15%に上方修正。通年の営業利益とフリーキャッシュフロー目標を11.9億~12億ドル(約1,900億円)に引き上げた。それでも株価は数四半期にわたる上昇の後に反落し、第4四半期の1株当たり利益見通し1.48~1.53ドル(約230~240円)の下限が市場予想の1.49ドル(約230円)をわずかに下回った。

ピンタレスト(PINS)は約12~13%下落した。第3四半期が予想を下回り、第4四半期の収益性見通しも予想を下回った。ビジュアル検索平台の1株当たり利益は46セント、売上高は11.7億ドル(約1,800億円)で、アナリスト予想の48~49セント、12.1億ドル(約1,900億円)を下回った。第4四半期の売上高見通しは14.25億~14.75億ドル(約2,200億~2,300億円)で、FactSetの市場予想15.2億ドル(約2,400億円)を下回った。調整後EBITDA見通しも5.38億~5.88億ドル(約850億~930億円)と、市場予想の6.056億ドル(約950億円)を下回り、AI検索機能への投資増とデジタル広告価格の軟化を反映した。

すべての決算が売りを誘ったわけではない。サンディスク(SNDK)は約1%上昇した。第1四半期が予想を上回り見通しも引き上げたためだ。ただし取引時間中の値動きを別途集計した結果では2%下落とされた。フラッシュメモリー大手の調整後1株当たり利益は49.51ドル(約7,800円)、売上高は110億ドル(約1.7兆円)で、市場予想の1株当たり46.22ドル(約7,300円)、107億ドル(約1.7兆円)を上回った。第2四半期は売上高122億~126億ドル(約1.9兆~2兆円)、1株当たり利益55~57ドル(約8,700~9,000円)と見通した。また1株を8株に分割する株式分割も発表した。

リビアン・オートモーティブ(RIVN)は約4~5%上昇した。第3四半期が予想を上回り、通年見通しを引き上げた。電気自動車メーカーの1株当たり損失は48セント、売上高は21.6億ドル(約3,400億円)で、アナリスト予想の64セントの損失より改善した。7~9月期の納車台数は1万9,248台で前年同期を上回った。通年の納車台数見通しの下限を6万5,000~7万台から6万7,000~7万台に引き上げ、調整後EBITDA見通しも中間値で1億ドル(約160億円)引き上げた。規制クレジット販売の好調が寄与した。

スターバックス(SBUX)は約2~3%下落した。第4四半期決算がまちまちだった。コーヒーチェーンの調整後1株当たり利益は80セントで市場予想を上回ったが、売上高は91億~91.4億ドル(約1.4兆円)と市場予想の92.2億~92.3億ドル(約1.5兆円)を下回った。海外成長が失望を誘う一方、国内の既存店売上高は予想を上回った。経営陣は2027年度の1株当たり利益を3.15~3.25ドル(約500~510円)と見通し、中間値3.20ドル(約500円)は市場予想の3.14ドル(約500円)を上回った。

イルミナ(ILMN)は約12%下落した。第3四半期の売上高が予想を下回った。ゲノムシーケンス企業の調整後1株当たり利益は1.44ドル(約230円)で市場予想の1.36ドル(約210円)を上回ったが、売上高は11.3億ドル(約1,800億円)と市場予想の11.5億ドル(約1,800億円)を下回った。バイオ医薬品や学術研究顧客による資本設備購入の軟化が響いた。2026年度通年の売上高を46.4億~46.6億ドル(約7,300億円)、1株当たり利益を5.40~5.45ドル(約850~860円)と見通した。

ストライカー(SYK)は約12%下落した。通年見通しを引き下げた。医療機器メーカーは調整後1株当たり利益を14.80~14.90ドル(約2,300円)と見通し、FactSetの市場予想14.95ドルを下回った。オーガニック売上高成長率は前年比6.5~7%とし、アナリスト予想の8.2%を下回った。

注:値動きは2026年10月29日の時間外取引を反映。情報源によって値動きの幅が異なる場合はレンジで示した。

今回の決算発表は、テクノロジー・消費関連銘柄にとって決算が集中する週の半ばに位置する。投資家は過去の実績よりも今後の見通しに敏感になっている。この傾向は取引時間を通じて顕著だった。インテル、レディット、ロブロックス、ピンタレストはいずれも前四半期の予想を上回るかほぼ一致したにもかかわらず、先行き見通しで売られた。一方、リビアンとサンディスクは見通し引き上げで買いを集めた。

投資家にとっての示唆は、過去の業績よりも今後数四半期の見通しの明確さが評価される市場だということだ。アマゾンの2,200億ドル(約34.7兆円)の設備投資計画の据え置き、トゥイリオの通年目標引き上げ、リビアンの納車見通し改善はいずれも、自社の軌道を公に示す姿勢を示す。一方、出遅れた企業は年末商戦を前にした需要への疑問に直面する。特に半導体とデジタル広告の分野では、インテル、レディット、ピンタレストの見通し失望が、今後数日以内に決算を発表する同業他社への厳しい目を強める可能性がある。